【出張編】香港出張レポート

2018.06.15

香港といえば僕の中では「ジャッキー・チェン」特に『プロジェクトA(日本語吹き替え)』は小学生の頃にVHSのビデオテープが擦り切れるほど何回も見た人生で一番好きな映画でああります。主題歌の「東方的威風」なんかどれだけ適当な日本語で歌ったことでしょう、覚えておりません(笑)。ユン・ピョウもサモ・ハン・キンポーも英雄だし、もちろん『スパルタンX』も青春です。

話は脱線してしまいましたが、そんな香港の出張目的は、日本ブランドに特化してバイイングしている香港ディストリビューターのMen's Showroomへの訪問とマーケットリサーチでした(と、ちょっとだけ観光)香港に行ったことある人から「パワーがもらえる場所で気が良い」と聞いていたのですが、まさに言葉の通り。4日間の滞在で全く疲れを感じず、逆にパワーをもらって帰国しました。色々と収穫や知見も広がったので、個人的感想を勝手にレポートしたいと思います。

【香港セレクトショップの現状】

・日本と比べるとセレクトショップの数は限られている
・ウィメンズは大小100以上あると聞いているがメンズはセレクトショップと呼べるものが20-30くらいあるかないか
・デザイナーズ、ストリートブランドがメインの品揃え
・それは中国人がターゲットとなっているから
・ほとんどの購買者は中国人観光客と富裕層
・なので高額商品でも売れていく(日本ブランドも同じく高い)
・高級セレクトショップ、例えばJOYCE、HarveyNichols、I.Tの品揃えはほぼ一緒で見応えが薄い
・それでもLaneCrawfordは総合的に群を抜いている印象
・JOYCEはLandCrawfordの傘下?同グループになってなのかLaneCrawford内に謎のshop in shopがある。
・JOYCEメンズは謎のクラシコ系のセレクトがあり迷走感がある
・訪問したのは土日にも関わらずJOYCEとHarveyは閑古鳥が泣いていたので心配になる
・日本の有名ブランドはどこのセレクトショップでも扱っていて香港ファッショニスタは東京ブランドが好きなのが垣間見れる
・香港のショップ店員は習慣なのかわからないが後ろからついてくる金魚の糞スタイルなので集中できない
・いわゆる日本で流行りのライフスタイル系のセレクトは非常に少ない、まだラグジュアリー・ストリート系・東京デザイナーズ系が主体

LaneCrawford=伊勢丹新宿
HarveyNichols=百貨店自主編集
JOYCE=RESTIR

なイメージでしょうか(おそらく)

*LaneCrawford外観


*日本ブランドを多く取り扱うOKURA


*ストリートブランド中心のShine


*話題のSTUDIOUS HONG KONG


*ライフスタイル系のKapok(引用:https://www.retailnews.asia/five-best-shops-men-hong-kong/)

色々とリサーチしましたが香港のセレクトショップは新しいセレクトショップの業態が出つつありますが中国人向けの一辺倒なセレクトで面白さに欠けるなあという印象です。(もちろん良いショップもあります)

Wan Chaiにある『DELSTORE』がYAECAやCOMOLI、hednerschemeなどを旬な日本ブランドを扱っており、今後の香港マーケットをリードするセレクトショップになることが期待される。(ここのオーナーは元LaneCrawfordのバイヤーで昔僕が働いていたショールームに来社したことがあって非常に懐かしかった!)


*元RaneCrawfordバイヤーだったオーナーがセレクトするDelstore(引用:https://www.retailnews.asia/five-best-shops-men-hong-kong/)

また、どこのショップかはあえて書かないけれど、非常に高いプライスポイント(日本上代の2倍)をつけていて、マーケットが成り立っていて売れているうちはいいけど良くないなあと感じた次第です。

高いプライスポイントでは一般人は買えない=結果的にブランドにとっても良くない

ですよね。

今回アテンドしてくれたMartinとはもう少しスマートカジュアルなブランドをマーケットに増やしていきたいこと、香港だけでなく、マカオ、南中国(深セン)や北京、上海にまで活動の幅を広げていくプランを話し合ってきたし、今後が楽しみな非常に身のある出張でした。やはり百聞は一見に如かずです。

気鋭のメンズブランドで香港、マカオ、深センあたりを攻めたい方はいつでもご相談ください!

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