#06 The Talk
『CORINO 2•9-1•0』デザイナー 大高様

レディース・メンズ問わず革小物から鞄までオリジナルブランドを手掛けるメーカーで数多の企画デザインをしてきたデザイナー大高さん。新しいコンセプトのティッシュペーパーホルダー『CORINO 2.9-1.0』を2018年6月にスタート。ブランド設立に至った経緯と想いを語っていただきました。

大高 典子(Noriko Otaka)
CORINO 2•9-10​ デザイナー
武蔵野美術短期大学グラフィック科、活版印刷専攻科を卒業。レディース・メンズ革小物から鞄までオリジナルやライセンスブランドを手掛けるメーカーでデザインをしてきた経験を生かし「トレンドに流されない、真新しく、かつ誰しもの生活に馴染む普遍的なアイテム」のテーマを元に、2018年6月『CORINO 2.9-1.0』を立ち上げる。

ーブランド設立に至るまでの経歴を教えていただけますか



<大高>
もともとは建築に興味があり、建築家が設計した空間にその人自身が入れる、触れる壁・床、建築物が好きでした。美大を卒業して入社した最初の会社がレディース・メンズの革小物から鞄まで、多数のライセンスブランド/オリジナルを手掛けるメーカー問屋の株式会社アジオカです。味岡(以前は漢字表記)は小さいながらも、「自分が企画した空間を作り持ち運べる」それがバッグの企画デザイン職を選んだ理由でした。当時はパソコンも無かったバブルの時代でしたね。私自身はバブルをあまり感じていなかったのですが(笑)、会社の売上げは上り調子で、その中で私の企画は製作に無理があり貢献できない時間が長かったと記憶しています。今思うとその頃は「製品を作ること」「職人さんのこと」「販売する市場のこと」をあまり意識してはいませんでした。ちょっとしたデザインでもサンプル製作にOKを出してもらい、製作に無理があるデザインを一緒に考え、形にしてくれた製造部の方々のおかげで今日があると実感しています。

<THE LIST>
大高さんがデザインしたいものを作れる良い環境でお仕事をされていたのですね。その後の活動はどうされたのでしょうか?

<大高>
市場にあふれかえったファッショントレンドと自分が相いれなくなったことで味岡を退社しました。退社してすぐ、知り合いを頼って「1年くらい日本を離れて考えよう」とパリに旅立ちました。その後、日本と海外の生活で30代を過ごします。海外でエクステリアの製品にかかわるようになり、日本に戻ってから『OFFICE OTAKA』として、革製品とインテリア製品の企画、物作りに深くかかわるようになります。現在は、革製品の企画やインテリア商材の企画デザイン、また「TOYOOKA KABAN Arutisan School」のスケッチ講師のお仕事もさせて頂いています。そして今年6月に自身のブランドCORINO 2.9-1.0をスタートさせました。

ーTPH(ティッシュペーパーホルダー)「Corino 2.9-1.0」ブランドについて

<大高>
日常生活になくてはならないティッシュペーパー。その如何ともし難い生活感を洗練された機能美で包む、まったく新しいTPH(ティッシュペーパーホルダー)。それが「CORINO2.9-1.0」です。目指したのは、優れた工業製品だけに宿るインダストリアルデザインとしての完成度。男性的な力強さと女性的な繊細性を兼ね備えた、唯一無二のTPHです。2.9-1.0のネームは、単純に名前のNORIKOの逆さです。製品(ブランド)の名前を考える際、決めていたのは普遍性です。外国の言葉は使わない。半世紀自分と一緒に過ごした単語で、名前だと恥ずかしいので。2.9-1.0も私にとっての普遍性のとても大切な数字です。

<THE LIST>
数字にどのような意味があるのかな?とお会いした時から気になっていましたが今、さらに気になっています(笑)大高さんご自身の想い入れのある数字なのですね。デザイン・創作面で大切にしていること、ブランドのコンセプトとして重要視していることはありますか?    

<大高>
CORINOは、今自分が大切にしている方たちと物作りをする場を自分自身で作っていくことがスタートです。当然、デザイナーとして「自分のデザインを形にして、その製品を知ってもらい、使ってもらう。そして使ってもらう時に気に入って満足してもらう」事を望み製品化を行っています。その中でととても重要なことは、デザインのスタートから販売まで皆と顔を合わせ物作りをすることです。トレンドに流されない、真新しく、かつ誰しもの生活に馴染む普遍的なアイテムをテーマとしています。

ー今後Corinoをどのように成長させたいですか

<大高>
CORINOの製品は、その作り・カタチを変えていきます。今より使いやすく、日常の生活に合わせ、ほんの少しずつですが工夫を重ね、点から線へ一つのカタチを繋げていきたいと考えています。ゆっくり見て考えていただき、納得したときにお買い求めいただけるような定番品であり続け、順応性を追求したブランド作りを目指します。日常生活の中で必要とされるアイテムで新しい定番になりえる形を、これからも企画・製品化していきます。そして、これからも新しく出会う方々と大切に繋がっていきたいと思っています。

<THE LIST>
今回のコレクションを軸に新しい素材でも提案される予定だとお伺いしました。一消費者としてそちらも楽しみにしています。

ーTHE LISTを知ったきっかけと導入した経緯は

 <大高>
繊研新聞掲載の対談を見つけたのがきっかけです。取締役を務めている会社「ONTANO STUDIO(オンターノスタジオ)の商品の販売方法を模索しているときに「THE LIST」のサイトを見てすぐに問い合わせをしました。企画者・製造者職人の集まりで販売力が無い、ONTANO商品は特に説明が必要なアイテムです。ある意味販売しづらい製品です。合同展に出展すると多くの方が足を止め興味を示して頂いていたのですが……。THE LIST さんとは、自分たちが必要としていた出会いだと感じました。

<THE LIST>
そう言っていただき、いっそう身の引き締まる思いです。実際に利用してみての率直な感想をお聞かせいただくことはできますか?

<大高>
現在はOFFICE OTAKAで契約をさせてもらっていますが、オンターノスタジオの商品もサポート頂いています。営業力が無い会社は、自分たちの出来ることを優先して実務を行う結果、常に同じ問題を抱えています。THE LISTさんにサポート頂いて、常に市場開拓することも仕事の一部としてあります。そして、自身で動く時も迷った際やその後の動きなどアドバイスいただけることが足を一歩踏み出す力をとなっています。漸く製品化に辿り着いたので、機能的な部分であるショップリストをもっと活用して販路開拓していきたいと考えています。

(オンターノスタジオのエコ加湿アイテム。ポーラス状「多孔質」に焼成したセラミックに金属を付加し臭いを吸収・分解する)

ー導入してからの変化や成果はありましたでしょうか

<大高>
まだ製品化されたばかりでCORINOに関しては新規開拓にいたっていませんが、最近では製品制作と同時にTHE LISTからご紹介いただいたweb会社の方にLP/SCを制作いただきました。商品のイメージをストレートに伝えることができて、商品説明がまだまだな私の大きな力となっています。もともと卸営業の経験がなかったのでプレゼン方法や商談の進め方、交渉の仕方などTHE LISTさんとご一緒することで大変勉強になっております。商談に同席していただくケースもあり、第三者が間に入ることでおのずと説得力も増すというか、オンターノの商品でスムースに取り組みに至ったこともありました。ほぼひとりでやっている私にとっては非常に心強い存在です。

<THE LIST>
製品化されるまでご一緒させていただきましたが、ここからが本番だと思っています。CORINOのターゲットをしっかり定め、販路が広げられるよう引き続きサポートしてまいります。

ーTHE LISTに今後期待すること、こんなサービスを必要としているなどあれば教えていただけますか

<大高>
製品販売がスタートしたことで来月から新たな展開の提案があったり、CORINOと足並みを揃えて一歩づつアドバイスしていただいています。またTHE LISTで新しいサービスをスタートすると伺っています。どのような形になるのか?期待しています。CORINOが希望する市場へのマッチングに必要な事項へのアドバイスも同時にサポートしていただきたいですね。

<THE LIST>
新しいサービスに関しては現在進行形で進めています。THE LISTは名前の通り「セールスツールとしてのリスト検索」と「DMでの新規開拓サポート」がメインの事業・サービスとなっていますが、秋口までにバージョンアップさせます。ファッション業界では今まで誰もやっていなかったサービスになると思います。ご期待に答えられるよう着実に進め、これまで以上に結果にコミットできるサービスにしていきたいと考えています。

ー大高さん、インタビューご協力ありがとうございました。

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