#08 The Talk
PASCAL MARIE DESMARAIS 
代表デザイナー マリエ様

廃材を使用して商品化するなど、サステナビリティもコンセプトに持つブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS」 一切妥協せず最高のクオリティを追求し一点一点にファッションへの愛やこだわりと想いが詰まったコレクションを生み出しています。THE LISTの活用方法と取り組み後の反響をうかがってきました。​

マリエ(Marie)
PASCAL MARIE DESMARAIS 代表兼デザイナー​
2011年9月に単身渡米渡米し、ファッション分野で著名な世界3大スクールのうち、NYにある名門「パーソンズ美術大学」へ留学。ファッションを専攻。数々のデザイナー達へのインタビューから影響を受け、アート・ファッション・カルチャーに深い関心を寄せるようになり、2017年6月に自らの名を冠したブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカル マリエ デマレ)」を立ち上げる。


ーブランド設立に至るまでの経緯を教えていただけますか

<マリエ>
会社立ち上げから7期目で、ブランド設立して2年ほど経ちます。最初は自分のブランドを立ち上げるつもりはなかったんですけど、いろんなことを伝えていきたいという想いがあって洋服を通して、好きなこと・得意なことを通して日本のファンの人たち、若い人たちにより良い生活を送ってもらう未来をファッションで表現できないかなと思い立ち上げに至りました。大手企業でブランドデザイナーになることも一つの選択肢にあると思うんですけど、自分の本当の想いが伝えられなかったり、やりたいことができなかったりすることも少なからず出てくると思うんです。経営者としてのポジションで決裁権もデザイナーにある、という状況を作りたかった。最初はTシャツ1枚だけ作って展示会もしませんでした。そこから徐々にブランドを拡大していっているところです。

ーPASCAL MARIE DESMARAIS(以下、PMD)のブランドコンセプトを教えてください

<マリエ>
自分の好きな、今自分が着たい服を作ることに徹底しています。アメリカの学校で色々習ってきましたが、学校では「自分の好きな服は作らないでください」って言われるんです。そうすると売れないので、という教えがあって。売れるデザイナーになるためには「何を消費者が求めているのか」とか「何を会社が求めているのか」というところのデザイナーになりなさい、と。すごくショックで衝撃的でした。そういうデザイナーを育てるための学校なんだったら、世界のデザイナーに未来はないな、と思ってしまって(笑)機械的なデザイナーばかり生まれてしまってクリエイティブなデザイナーが減ってくるんじゃないかと。ただ、その先生が言っていることも理解できたので、だったら自分にできることをしようと。自分には嬉しいことにファンがいてくれる。昔のように大きな影響力はないかもしれないけど、そこが他のブランドにはない自分の強みだと思ったので、大それたことかもしれないけれど本当に自分が好きなものをクリエイトできるデザイナーがいてもいいんじゃないかなと思って。それがうちのテーマです。

ー今後PMDをどう成長させていきたいと考えていますか


サスティナブルなコレクションを提案した前回展示会

<マリエ>
いつもそのことを考えていて難しいなと思うんですけど、ビジネス面でいうと卸先を増やすこと。それと海外に進出していきたいとは考えています。というのも、私のサイズでサンプルを出すので、展示会に出すと「もっと小さいサイズが欲しい」と言われるんです。私の服を海外でマーケティングの仕事をしている人が見たときに「逆に海外のほうがサイズ感があって伝わるんじゃない?」と言われたことがあって。そこに挑戦していってもいいのではと今思っています。そういった意味でも海外進出には非常に興味を持っているところです。

<THE LIST>
香港・中国マーケットになりますが、一部海外進出のサポートとしております。今動いてもらっている香港のディストリビューターの話ですが、中国では日本の洗練されたベーシックなアイテムよりも、デザイン性が強くわかりやすいアイテムのほうが引き続きバイヤーに求めらているようです。既に知名度が高いブランドは香港含め、非常に人気があると言っています。例えばもう誰もが知る「Off White」「Fear of God」「Palm Angels」のようなストリートウェアブランドであり、グッチやバレンシアガのようなラグジュアリーブランドだそうです。あまりいい加減なことを言ってはいけませんが、
マリエさんのデザインするコレクションは中国でさらに可能性があるかもしれません。

ー今あらためてセレクトショップ・バイヤーから求められていることは


ブランドイメージを象徴する バックプリントにフラッシュ加工を施しフラッシュをたくとイナズマが光る DEZA-T LONG JACKET COAT

<マリエ>
ピンキリでどれを聞くかっていう問題もあるんですけど、例えば百貨店になると価格帯にバラツキがあって困ると言われることがあります。1万円程度の商品があったり20万くらいするコートもどちらも混在していると確かにどこの売り場に置くべきか悩むかもしれない。かたや、あまり「大物(高い商品)」よりも買いやすい価格のアイテムを増やしてほしいと言われることが目立ってきました。

<THE LIST>
エントリーラインがあってもいいのでは、ということですね。

<マリエ>
はい。私個人の考えとしては、どっちもあってもいいのかなと思っていますし、バイヤーさんが売りたい・売れるアイテムだけを選んでいただくという形でいいのでは、と思っています。

<THE LIST>
実際「見せ筋」のアイテムを作っているブランドさんもいらっしゃいます。ブランドの顔としてコレクションテーマや打ち出したいアイテムをディスプレイとして、またLOOKの提案として出されています。「見せ筋」と「売れ筋」のバランスを考えているデザイナーさんは提案力がありますよね。

<マリエ>
そうですね。サイズ表記に関しても工夫をしていかないといけないなと思ったことがあって、バイヤーさんの感覚的に「S.M.L」という表記をした商品があると「S」を選びがちなんです。バイヤーさんだけでなく、消費者の方もそうだと感じます。Lサイズは心理的に手を伸ばしづらいのかな、と。XS表記にして「XS.S.M」展開にしていくなどの考慮も必要なのかもしれません。ただ私も身長があるので、海外の方や日本人でも大きな方にも着ていただける商品を提供したい想いもあり、、色々と考えないといけないですね。



ーTHE LISTを知ったきっかけと導入した経緯は

<マリエ>
THE LISTさんからご連絡いただいた時に、話を聞いてみたいと思ってお会いしたのが最初でしたよね。

<THE LIST>
はい、もともとマリエさんがPMDを立ち上げたことは知っていました。ちょうど全国16都市をファッションバスで巡る全国ツアー『ALREADY FAMOUS TOUR17』の記事をメディアかInstagramで見て
、弊社サービスがお力になれると思って連絡させていただきました。

<マリエ>
ブランドもちょうどスタートダッシュだったので、日本全国や世界中にどんなセレクトショップがあるのかも全く知らない状況でした。自分である程度リストアップしていた先もあったのですが、セレクトショップの情報が一目でわかって非常に便利だし良いシステムだと思いました。今後はもっと効率よく使っていきたいですし、引き続きセレクトショップのバイヤーさんにブランド紹介や展示会案内を送り続けたいです。

ー実際、THE LISTを導入してから成果はありましたでしょうか

<マリエ>
自分が知らない地方のセレクトショップさんも多く来場してくださって、新規のお取り組みも増えました。展示会前にLISTさんと打ち合わせをして、まずPMDに合うショップをリストアップサポートしていただきました。その後、どうやってバイヤーさんを呼ぶか戦略を立てながら、私からショップさんにメールで展示会のご案内をしたり、Instagramから来ていただきたいバイヤーさんに直接DM(ダイレクトメッセージ)を送ったりなど工夫をしましたよね。すべてのバイヤーさんには送れませんでしたが、できるだけ多くの方に送りました。結果、興味を持っていただいたショップ・バイヤーさん30件ほどにお越しいただけたので非常に効果があったと思います。まずは見てもらうことが大事だと思っていたので、オーダーに至らなかったバイヤーさんもいらっしゃいましたが、
PMDを認知していただけたことはシンプルに嬉しかったです。大手セレクトショップのメンズ・ウィメンズバイヤーさんにも来ていただき、大きな一歩となったと感じます。また、THE LISTきっかけでご来場いただいた地方のセレクトショップオーナー様と懇意にさせていただき、お店に訪問して今後のPMDの方向性だったりアドバイスをいただける関係値を作れたことも大きな財産です。ブランドとショップ双方が良い方向に進むよう取り組みの幅を今後も広げていきたいですね。

ーTHE LISTに今後期待することを教えていただけますか

<マリエ>
ショップ検索を利用している時に思ったのが、セレクトショップさんで「Instagramをよく活用している」「毎日更新している」などの情報がわからなかったので、そういった指標が見えると良いかも。やっぱり頻繁に更新しているショップさんとお取り組みしたいという気持ちがあります。お互い情報交換の場にもなりますし、相互送客的なこともできると思うんです。私もよくInstagramを更新しているので、情報共有の場にもなると思うんです。そういったお店さんと繋がれたら便利ですよね。あとは、ファッション業界はまだ良い意味でも悪い意味でもアナログですが、もっと相思相愛なブランドとショップが繋がるサービスやシステムがあると嬉しいですね。

<THE LIST>
マッチングに特化したサービスとアポイント代行のような新サービスは現在引き続き構築中です。AI要素はまだ先になりそうですが弊社のほうで少しずつ取り入れていきたいと考えています。「このテイストが好きなバイヤーさんはこのブランドが好きだろう」「このブランドを扱っているショップはこのブランドと相互性があるだろう」みたいなマーケティングを加味した提案をしていきたいと考えています。また、マリエさんが提唱するサスティナブルな営業方法(紙のDMを再生可能なものや再利用可能なものにする)も取り入れ、新しい試みもご一緒できればと思っております。

ーマリエさん、インタビューご協力ありがとうございました。

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